じいちゃんトライアスリートの旅

還暦過ぎのトライアスリートです

あこがれの二泊三日、自転車の旅 最終編

この日の行程

 

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ビジネスを早々に引き払って、四万十市のアーケード街をうろうろ。

 

朝食を摂りたかったので、コンビニを探しましたが、覗くとイートインがありません。

 

いざとなれば路上で食べられなくもありませんが、なにぶん寒―い。

 

2軒喫茶店が開いていて、入りやすそうな方のお店に入店し、モーニングを注文。

 

温かいトースト、ゆで卵、みそ汁にコーヒー。

 

トーストの一片にはマーマレードまで塗ってあります。

 

人のぬくもりが心を痛打します。

 

今日は旅の最終日として、宇和島まで戻り、輪行で帰ろうと計画しているのですが、ルートが最後まで決まりません。

 

四万十川沿いに登り、江川崎経由にするのが、峠越えもなく、順当な選択と思われるのですが、後川沿いの峠越えがどうしても気になっているのです。

 

季節がよければ、文句なく峠の道を選ぶのですが、今年は台風が多く、四国の山道では通行不能になり、そのままになっている所があったり、この時期、何かトラブルに見舞われたりしたら、電波も通じないところで、あっという間に暗くなり、寒くなってしまうといった不安がよぎります。

 

安全第一で、四万十川沿いに遡行しようと走り出したところ、交差点で信号待ちしていると、後川方面からロードで降りてきた男女のお二人に遭遇。

 

もしかして、峠あたりから降りてこられたのかしらとお伺いすると、沈下橋を見ようとこのあたりをうろうろされていたとの事で、峠の様子はわからずじまいでした。

 

それでも、この方々をお見かけした刹那、あっ、峠は大丈夫なんだなとの思い込みが脳裏にこびりつき、修正できないまま、進路を後川に向けてしまったのでした。

 

やっぱり峠道に行きたかったのでしょうね。

 

後川の穏やかな流れです。

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徐々に登っていきますが、激坂はありません、一応これでもかの国道439(よさく)号線です。

 

あいかわらず、リュックの重さに坐骨は痛みますが、時にふっと忘れる程度で、走行不能というところまではなりませんでした。

 

民家のあるあたりまでは、実に快適でしたが、「ここから狭くなるので、十分に注意して走行するように」との標識の先からはさすがにビビリながら走りました。

 

道幅が狭く中央には苔、さらにガードレールがありません。

 

まだ登りはいいのですが、降りは怖かったです。

 

見通しが悪いので、いつ対向車に出くわしてもいいように、片側のビンデイングを外した状態で走行しました。

 

都合3台の車が行き違いました。

 

峠です。

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何とか土佐大正までたどり着き、道の駅に直行。

 

温かいお茶を何杯も頂き、名物の椎茸どんぶりにがっつきました。

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寒い中、心細い峠越えして来た身には、暖かいどんぶりのありがたさがひとしおでした。

 

駐車場で地元のローディーとおしゃべりを始めたら、話が止まりそうにないので、用足しでゴメンなさいと、なんとか失礼させていただきました。

 

ソロのローディーって、以外に人恋しい人種が多いのかも。

 

後は四万十川沿いに下って江川崎、そこから宇和島を目指します。

 

四万十川にかかる沈下橋です。

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4時過ぎの特急宇和海は、スマホで調べたところ、サイクルトレインではないようだったため、袋詰めの必要があり、そのための時間を確保しないといけないので、かなり追い立てられた感じで走り続けました。

 

宇和島駅前で、慌てて袋詰めし、切符を買おうとしたら、改札口で優しそうな女性の駅員さんがおいでおいでと手招きしています。

 

言われるまま、切符も買わず、そこにある列車に飛び乗ったら、約5秒後に扉が閉まり、出発したのでした。

 

4時過ぎとしか発車時刻を確認していなかったので、なぜか8分くらいとうろ覚えしていたのが、実は3分発だったのでした。

 

同じ車内の女子4人組がトランプにうち興じる声を子守歌に、うつらうつら夢心地の中、なつかしの松山に向かうのでした。

 

おしまい