(2018/11/3)
高知と徳島を結ぶ国道195号線の県境にある四ツ足峠トンネル、6年ぶり2度目の挑戦となる。
泊まったのははりまや橋から少し東にあるビジネスホテルで運河に面している。
そこの居酒屋で、鰹、ちゃんぱら貝までは良かったが、極太のゴボウの天ぷらあたりから酒が止まらなくなり、さらに大好きな仙頭酒造の「しらぎく」があることに気づき駄目押しする。
目覚めは決して芳しくなかったが、朝ご飯を詰め込んでいざ出発、8時32分。
ガーミンに仕込んだナビに従い、路面電車が併走する狭い道を東進。
コンビニでポカリ2本買い、1本はドリンク、1本は粉飴300グラムの溶解用に。
粉飴はなかなか溶けず、走っていれば振動で次第に溶けるだろうと途中でほったらかしに。
快晴、微風、ポカポカ陽気、まさしくサイクリング日和である。
国道195号線に入り、後はこのまま進むのみ。
物部川に併走するあたりまで来ると車の量が多くなり、車道か歩道かまよいながら、基本、車道を走る。
後方車の有無、台数、経時的な位置関係を教えてくれるガーミンのリアビューテールライトを使っているのだが、後に目が付いたようで、これがないと、ハア、もう、よう実走しません。
こちらです。
それでも結構気疲れしてきたあたりで、アンパンマンミュージアムがある道の駅、美良布に到着。
イベントで子供用の自転車コースが造られており、貸し自転車(ペダルのないやつ)で子供達が競争していた。
結構なスピードで走っている。
出店でコーヒーを注文したところ、一杯ずつドリップしてくれて、おいしく頂いた。
ここを超えると少し車の量も減ってきて、淡々と進む。
永瀬ダムに架かる橋。
ここらあたりから少しずつ勾配が感じられる。
目指すトンネルの標識が現れた。
物部川の峡谷にかかる仙頭大橋、圧巻。
やがて道が川に沿い始める。
しばらく行くと、べふ狭に到着。
季節は紅葉の時期、観光客が多い。
12時もだいぶ過ぎていたので、食事しようとレストランに入ろうとすると、満席で名前を書かされる。
ご主人「混雑していますので」
わたし「大分待ちますか」
ご主人「いやそれほどでもありませんが」
わたし「この先にはもう食事できるような所はありませんよね」
ご主人「ちょっと行った先になんとか茶屋となんとかならありますよ」
わたし「そうですか、でもよく判らないので」
わたし「大分待ちますか」
ご主人「いやそれほどでもありませんが」
こういった問答のあと、手洗い後、戻ってみると、ご主人がどうぞどうぞとドアを開けてくれた。
さほど空腹感もなかったので、山菜うどんを注文。
食べながら、先ほどのやりとりをふと振り返ってみて、一人客で、派手なロードのウェアを着た客はもしかすると歓迎されていなかったのかなとうっすら疑念が湧いてきた。
気にせず、4人テーブル占有しゆっくり食事。
最後の登坂を超え、目指す四ツ足峠到着。
ままあることだが、始めての時ほどの感慨が無い。
トンネルの名前も怖く、心霊スポットとも言われているらしいのだが。昼間だけに、おどろおどろしさにも欠ける。
2キロ弱のトンネルを抜け、激坂を下ると、道端に高の瀬狭の旗が立っている。
まだ余力があったので、寄ってみることにした。
紅葉の見事さでは四国随一とのうたい文句を冠せられる景勝地で、まさにその時期にここを素通りしたら、きっと紅葉の神様にしかられるに違いないと思ったからである。
100mくらいの登りを進むと茶屋と広い駐車場があったが、どこにも紅葉をめでる場所が見あたらないので、さらに進んでみるも、何の標識も無いまま展望台のようなものがあり、誰もそれより先に進んでいるふしも無く、やむなく数枚の写真だけ撮り撤退。
その時の画像。
まだ盛りでなかったのかなあ。
それにしても、ここだけのために遠路はるばる来ることはないな。
先へ進もう。
那賀川に沿って基本下りだから、距離は稼げる。
さほど苦労せず、木頭の集落まで到着。
穏やかな那賀川の流れに心が和む。
長安口ダムが始まるあたりで、いつもの分岐のかげやまショップ。
右の道を行くと霧越え峠。7月に登ったけど、今日は左だから気が楽。
またそのうち行くからね。
土須峠から下りる国道193号線と交差し、一路鷲敷ラインへ。
車がたくさん停車し、賑わっているもみじ川温泉を過ぎれば、目指すわじき温泉はもうすぐ。
始めて来た時、すでに力尽き、もみじ川温泉に予約しなかった自分をつくづく恨んだものだったが、今日は余裕だ。
珍しく明るいうちにお宿到着。17時16分。
温泉にビールにご馳走が待っている。
この日の行程