じいちゃんトライアスリートの旅

還暦過ぎのトライアスリートです

コロナデブでは走れません

新コロのおかげで、2キロの体重増。

レースがないので、強度、練習量もダダ下がり。

なのに飲み食いは変わらずで、おまけにプロテインなど摂り始めたものだから、消化吸収に問題ない体は、カロリーの需給バランスに応じ、正直に結果を出してくる。

走り始めると体が重い。

薄底のターサージールのおかげか、一歩ごと、足裏により体重を感じる。

唯一効果として、ハムあたりの筋トレにはなっているかなとは思う。

これで減量できれば、筋トレ効果が楽しみではあるが。

昨日のラン。

走り始めは5分30を切れず。

この時点ではどう展開するのか予想がつかなかったが、2キロ目がまあまあだったので、ジョグまでは落とさず、我慢して走り続けることに。

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最後はあがいて、このタイム。

トータルで5分を切れたことが唯一救いか。

いつもの年なら、体育の日あたりの龍馬脱藩に向けて、仕上がっている頃なのに。

ヒグラシに間に合った

人には、どうでも良いことでも、当人にとってはとても大事なことがら、というものがある。

 

私の場合、万が一、そのひと夏の間に、『ヒグラシ』の声を聞き損なったりしようものなら、穏やかな気持ちで秋を迎えることができない。

 

理由は、ただ何となくである。

 

だから逆に『好む』ということのランク付けなら、より高尚であると言えなくもない。

 

ヒグラシがバックグランドのシチュエーションならば、500の缶ビールをツマミ無しで、2本はいける自信がある(何を自慢しているのやら)。

 

以前、川釣りにはまっていたことがあり、それなりの場所では、梅雨の時期には啼き始めることを、身をもって知っている。

 

8月上旬には、とうに盛は過ぎてしまっているだろう。

 

今般の事情もあり、ヒグラシが生息する地域への移動もはばかられ、ついここまで来てしまっていた。

 

うずうずしていた。

 

そんなタイミングに、相方から明日の日曜日、用があってお出かけするとのお達し。

 

その瞬間、私の疎な脳内で次のような計画が、超短絡的に決定された。

 

自転車➡長距離➡ヒグラシ➡瓶が森林道。

 

コースは毎度のごとく、行きの松山、西条間はJRで、帰りの東温、松山間は伊予鉄輪行

間のメインディッシュだけいただく算段。

 

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ガーミンの走行記録より

前日の準備は大忙しで、天気予報のチェックから始まり、チェーンのお手入れ、アブ対策の虫よけスプレー、エネルギー作成(粉飴300gにパラチノース50g)等々。

 

晩酌も控えめに終え、早めに就寝。

 

朝5時起きで、6時13分発の特急しおかぜに乗り込む。

 

約1時間で西条駅に到着、バイクを組み立て、7時37分いざ出発。

 

キャンパーで賑わう加茂川を横目に、一路、寒風山峠を目指す。

 

暑く、止まると汗がすごい。

 

塩分、エネルギー補給を怠らないよう、ガーミンを20分毎にアラームで知らせるよう設定。

 

こまめにボトルのエネルギーを摂取しながら進む。

 

淡々と進み、旧寒風山トンネルへの分岐手前の水場で一息つく。

 

木陰が多く、好きなつづら折れのコースが始まる。

 

途中の竿谷川に架かる橋で一休み。念のため、おにぎりを一個頬張る。

 

すでに標高は600mを超え、暑さはさほどでもない。

 

ふと気づくと、鳥の声に交じり、聞こえ始める。

 

ヒグラシの啼き声があちらこちらから。

 

これを待っていたんだ。

 

思い通りの展開にもう何も言うことがない。

 

耳はヒグラシ、ただ脚は淡々と回すのみ。

 

旧寒風山トンネルにたどり着き、高知県側の駐車場でボトルの水分補給。

 

ここから瓶が森林道が始まるが、20数キロの間に自販機は一切ない。

 

林道に入るとすぐ、難関の急斜面が待ち受ける。

 

ガーミンの斜度計が連続して、9-10%を指し示す。

 

せっかくヒグラシが啼いてくれても、しんどさが強く、感じ入ってる場合どころじゃなくなってくる。

 

何とか伊予富士の登山口をクリアーし、素掘りのトンネルをいくつか通り過ぎると、眼前にパノラマが拡がる。

 

UFOラインの名称にふさわしい天空の道。

 

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今日は拝ませてもらえた。通算5打数4安打だ。

 

この後もしっかり上りが待ち受けていて、最高地点は1600mを超えたようだ。

 

最後の急坂を超えたら、石鎚山の登山口、土小屋に到着。

 

改装しており、一階はしゃれたモンベルのお店になっていて慌てたが、

 

二階は従来通りの食堂で、いつもの具沢山カレーを食べることができ、一安心。

 

再出発しようとした頃から、雨がポツポツと降り出し、あっという間に土砂降に。

 

しかし雨宿りする気にもなれず、一気に山下り。

 

寒くて唇が震える。

 

途中のわずかな上り坂がありがたく感じるほど。

 

面河まで降りると、小雨になり、また晴れ間が出たりで、目まぐるしく天候が変わっていく。

 

天候がどうとなろうと、最後の黒森峠に臨むのみ。

 

再び、500-600mくらいは登らなければならない。

 

膝はなんとか持ちそうだが、路面から立ち上る湯気や暑さのためか、脚が動かなくなってきた。

 

情けないが、休みを入れながら、少しずつ進んでいく。

 

峠まであと少し。雲行きで陽が翳ると、待ってましたとばかりにヒグラシの合唱が始まる。

 

最後は斜度が緩くなったおかげで、心身に余裕ができ、今年初めての啼き声に、耳をすませながら、峠にたどり着くことができた。

 

 

パラチノースって何ぞや???

パラチノース(物質名:イソマルツロース)とは…

 

ブドウ糖と果糖からなる二糖で、蔗糖とは結合の位置の異なる異性体

 

わずかだが蜂蜜に含まれる。

 

蜂蜜では採れる量が少ないので、てんさい糖を発酵処理して作る。

 

その効果は…

 

なんと

 

血糖値の上昇抑制

脂肪燃焼の促進・脂肪蓄積の抑制

運動パフォーマンスの向上

高い注意力の持続・眠気の抑制

 

詳しくはこちら

 

カニズムは小腸でしか分解、吸収できないため、血糖値の上昇のピークが低く緩やかで、上記のようないいことずくめの効果があるらしい。

 

パフォーマンスが上がり、おまけに痩せやすくなるとな。

 

なんで今まで知らなかったのだろう。

 

これは試してみずばなるまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復活、全日本マラソンランキング100(たぶん)

毎年、雑誌ランナーズの7月号の付録に全日本マラソンランキングがあり、年齢、男女別100位までの名前、タイム、レース名が掲載される。

 

まあ、他愛もないものなのだが、走り始めた頃は、そういうものがあるのなら、是非自分もその人たちの仲間入りをしてみたいものだと思った。(このように自然に思うところが私のそら恐ろしいところである

 

5年くらい経て、56歳の時、地元の愛媛マラソンでの3:16:21以降、ランキング100位内の常連となった。

 

走れば、悪くても不思議と25分は切れていた。

 

しかし、ランの距離はトライアスロンの関係で、月100キロ走れば多い方。

 

もしかしたら、ランキングに出ている方の中で、月間走行距離が少ない方から数えたら、まず1,2位に入るんじゃないかと思うくらい。

 

ま、それはさておき。

 

こんなものかなと甘く見ていたら、62歳時に30分切りができなくなり、63歳には這々の体で、やっと4時間以内に戻ってこられたという情けない状況が続いた。この時はどうも心臓に問題を抱えていたようだが。

 

2年、付録に名前が載らないとなると、そこにある方達が、もはやとうていたどり着けない遠い存在に感じてしまう。

 

吉田沙織が「(リオ五輪の銀メダルについて)負けて得るもの、負けて知るものということを思えば、すごく大きかった」と述べている。

 

付録に名前が載らなくなって尻に火がついた私は、始めて真面目にランに取り組んでみた。

 

心臓も戻った様だったし、12月には130キロ、1月には200キロ超を走って2月上旬の愛媛マラソンに備えた。慣れないポイント練習も取り入れたりして。

 

おかげで、なんとか3:32:03でゴール。

 

30分は切れなかったが、全力を出し切り、リベンジは果たせた。

 

本日、フライング(書店販売は6月22日)ではあるが、雑誌ランナーズを定期購読している方から、「名前出てたよ」とのうれしい報告を受ける。

 

まあ、他愛もないものなのだが、吉田沙織に一歩、近づけた様な気がしている。

 

 

 

 

 

 

ただ走ってるだけの自分にカツ

(2020/5/13)

この4週間のランの積算距離は133.5キロ。

自分としては多からず、少なからず、まあ普通。

しかし、内容が伴わない。

キロ5分が切れず、遅いと6分前後の時もある。

それでも走らないよりはマシと、ただランニングシューズを履いて家を出る。

今回のフルマラソンのタイムが3時間32分だったことから見れば、たぶんEペースが、キロ5分30くらいなので、Eペースで何が不満なのかと言えなくもないが。

速いペースで走れてのEペースな訳で、Eペースが上限の練習では、このままだらだら遅くなってしまうのではなかろうかと不安になる。

この日は中3日ほどランを休んでいたのでチャンスではあった。

しかし、今の私は狙ってポイント練習ができるほどの自信がない。

まず、公園の周回コース(一周400m、高低差20m)、1キロだけ走ってみる。

5分30。今日もだめか、しかもしんどい。

もう1キロ。

5分03。しんどい、だけどペースが上がってる。ターサージールのおかげか。

しかし妙に速いな。garmin大丈夫か。周回だが反時計回りなので、GPSにくるいは無いはず。

行けるとこまで行ってみよう、ってことで結局4回の水飲み休憩を入れながら、10キロ走り切った。

 

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終わってみれば、成り行きビルドアップに。最後の3キロは珍しく4分30を切れていたので、出来過ぎだ。

毎年参加している10月の高知のハーフは早々に中止が発表されていて、12月の松山のハーフや防府もどうなることやら。

距離だけでなく、スピードも保つのに余計なエネルギーがいる。

 

オレンヂのトランクス

その曲は私が社会人になった頃、たまたま手にしたアルバム「時のないホテル」(松任谷由実,1980/6)A面の4番目にあった。

 

「雨に消えたジョガー」作詞作曲 松任谷由美

あたたかい 朝もやが 雨になる
眠った 通りを響かせ
うつむいた ランナーが あらわれる


おととしの 夏休み あの人の
タイムを おどけて測った
彼は今 駆けている シーツの闇を・・

病気の 名前は
ミエロジエーナス・ロイケミア【Myelogenous Leukemia】
図書館の いすは ひどく冷たく 

できるなら 肩をよせ 走りたい
雨に消えて

彼だけ 知らない なぜみんなが 気づかうか
もうすぐ ひとりで ボートに乗るの

去ってゆく オレンヂの トランクス 
やっぱり ちがう人なのね
過ぎた日の まぼろしを 見ていたの

できるなら 肩をよせ 走りたい 雨に消えて

 

病で先立った一人のランナーに心を寄せる曲である。

 

当時は今ほどマラソンというものが一般庶民に浸透していなくて、街中で走る人を見かけることなど、まず無かった時代である。

私はといえば、まったく運動から遠ざかっていた頃で、走ることなど無縁の世界であった。

そこへ突然「ジョガー」という言葉を浴びせられ、その言葉への新鮮な驚きと、ある種のあこがれを感じたことを記憶している。

「ま、しかし俺には関係ないな」程度に思い、数多ある中の一曲になりかけていた。

ところが歌詞の中に一つだけ心に引っかかる言葉があった。

「去ってゆくオレンヂのトランクス」

「去ってゆくオレンヂのトランクス」

「去ってゆくオレンヂのトランクス」

 「去ってゆくオレンヂのトランクス」

オレンヂ……

なんでオレンヂ…

どうしてオレンヂ

松任谷由実は、トランクスの色を述べる必要があったのか…、あれば、どうしてオレンヂなのか、

このオレンヂに戸惑い、ユーミン魔力に引きずり込まれていった。

霧の中を走り去る、すらりと伸びた脚、その付け根には鍛え抜かれた緊張感のある臀筋群、それを包みこむ少し緩めのトランクス、これはどうあってもオレンヂでないと絵にならないのだ。

当時の私の脳裏に、その躍動するトランクスが浮かび、刻み込まれた。

そしてうっすらと、走るってかっこいいんやと思った。

何十年か経て、走り出してしまった私は、あのあこがれのジョガーに少しは近づけたのだろうか。

 

久々のLSDに力尽きる

(2020/4/20)

ミノウラ社製の3本ローラー(MOZ-roller)を4年間使い続け、なんとなく異音がひどくなってきた様に感じていたのだが、相方にまで指摘されるようになり、さすがにまずいなと思いだした。

早速、ミノウラ様に電話してみると、ローラーを修理するか、交換するかどちらかですねとのご返事。

修理ならば諭吉さん一枚以内で収まりそうだったので、お願いする。

送付から僅か4日後、修理ができた旨の連絡をいただく。

素早い対応に驚く。さすがミノウラ様。

ということで、ここんとこバイクでの実走か、ランしか選択肢が無くなっていた。

本日は脂肪燃焼のため、峠越えのLSDに決定。

4月はわりと根を詰めてトレーニングしてきているつもりだったが、体脂肪率が一向に下がらず、むしろ増加しているのである。

日々10キロ程度走っても、大したカロリー消費にならないことは分かっているが‥‥。

走ってきました、ひっさびさのLSD

とは言うものの、1000キロカロリーにも満たず。

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走り出しは意外と調子よく、5分半くらいで。

しかし、坂に差し掛かると、追い風のせいもあって、思いがけず暑く、汗がたらたら。

やむなく、1キロごとに小休止を入れることに。

何とか峠にたどり着き、あとは下るのみと思いきや。

20キロあたりから、かすかに空腹感が襲ってきて、平地なのに突然脚が止まる現象。

ロングのトライアスロンでのランの後半みたいなやつ。

カロリーは粉飴150キロカロリーしか持参してなく、自販機で2回ジュースを補給しただけだった。

危ない危ない。

あと、2キロあたりになって、精神力で何とか持ちこたえ、走り続けたものの、危うくハンガーノックに陥るところだった。

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かろうじて、持ち堪えたの図。

心の片隅で、今の時期、コンビニに入るのをためらっていたのかもしれない。

次回やるとしたら、準備は怠らないようにしよう。