スイムのクロールの基本技術に、伏し浮き、けのび、バタ足、呼吸の次くらいに登場するキャッチアップというものがある。
適当な和訳がないので、そのまま使われているようだが、元は「追いつく」「追いかける」などビハインドを取り返すといった意味を持つようだ。
年度替わりの今の季節、新しい職場や学校などで素早く適応できる能力を「キャッチアップの良い奴」などと評価したりするのにも使われているようで、厳しい世間で耳にすれば、少し、たじろいでしまうような言葉でもある。
それはさておき、クロールで懸案であったキャッチアップが、昨日マスターできたのである。
30年くらい泳いできて、やっとである。それも突然に。
クロールでのキャッチアップとは、「左右の手が前方で揃うこと」
ただこれだけ。
効果等については省くが、これができている人とそうでない人の泳ぎを横から見れば、水泳シロートか否かが、一目瞭然で分かってしまうくらいの大きな壁なのである。
できない人はコマネズミのように大慌てで腕を回さなければならないのに対し、できるようになれば、実に優雅に泳げるようになるのである。
水に浮いていて、気が向いたときに呼吸ができるような感じ。
私はこれまでできていなかったので、30年間、水泳ドシロートだったのである(私個人の判断基準です)。
水泳教本には手を前でそろえなさい、としか書かれていない。
それができないので苦労しているのに。
何故、手を揃えるのができないのか、どのようにしたら揃えられるのかが説明されていなかった。
ところが動画ユーチューブの「トモキンスイム教室」でその核心を説明してくれているのだ。
まさに私のための個人指導のように。
無料でこのような情報が手に入れられる。ほんとにほんとに良い時代になったものだ。
タイムがアップするかどうかは、これからのお楽しみといったところだが、30年間のビハインドをキャッチアップしてやろうと、少しばかりわくわくしている。