最近、知人が心房細動でカテーテルアブレーションを受けた。
術後の経過は順調で何よりだが、抗凝固剤の服用は継続している。
心房細動など年寄り病で、他人事と思っていたのだが、少し調べてみると、アスリートに、より多く発生するかもしれないとの報告がなされている。
過去のいくつかの報告をレビューされたものだが、合計655人のアスリートと895人のコントロールが比較された。平均年齢は51±9歳で、93%が男性であった。アスリートにおける心房細動の症例は、対照群と比較して147(23%)対116(12.5%)であったとのこと。
全てを真に受けることもなかろうが、控えめに言って、アスリートだから心房細動のリスクから免れるというものでもなさそうだ。
年甲斐もなく、いつまでも阿保みたいに、心臓に無理させるのも見直した方がよいのだろうか。
運動するにしても、追い込むのはやめた方がいいのか。
目指すは、「中庸、可もなく不可もなし、ほどほど、モデレート」???
これが難しい。
ものすごく難しい。
これまでの人生、おそらく根底にある、常に何かと戦ってきたような、何かと競ってきたような気がする自分。
少しでも良い成績を残し、人から褒められたい、賞賛を得たい。これを捨てる。
庸とは「優れた点や変わった点を持たない」
70歳を前にして、人は変われるものだろうか。
そんな迷いを心に秘めながら、走り出した10キロがこんな坂バカで、心拍数もアゲアゲ。
やっぱり無理だー。