愛媛マラソンまで、1週間と少し。
いろいろ工夫してきたが、減量に失敗したままで突入しそうだ。
体重1キロ当たり、ゴールタイムが3分縮まるとされているので、6分のビハインドは覚悟の上でとなる。
まあ、いい、今回は。
それよりも、長年、自問自答してきた事だが、イーブンペースがゴールタイムの短縮につながるのだろうか。
どの本にもそう書いてあるので、そうなのかなと思いながらも、疑問に思い続けてきた。
要は、レースの序盤で、快調に走れていたとしても、それを敢えて抑えてまで、後半に残せという趣旨のことである。
足運びのリズムや心機能が合っていて、快調に走れているのに、抑えるなどしたら、かえって余計なエネルギーを費やしてしまうのではないだろうか。
練習時のペースよりも速すぎだから、あえて抑えることなどしていたら、絶対に、絶対に、自己ベストなど、遠ざかっていくばかりである。
何年もレースに出ていれば、自分では気付かないまま、絶好調の波とレース日が、ドンピシャなんてこともあるに違いない。(滅多にはないが)
かく言うド素人の私にも一度だけ、マラソンの神様が降臨されたレースがある。
当時はまだガーミンなどない2012年、56歳時の愛媛マラソンがそれだ。
マラソンを始めて5年くらいの頃である。
腕に装着しているのは、セイコーのスーパーランナーズなので、キロあたりのペースが曖昧なまま、体感に従って走り続けた。
残念ながら、前半の記憶が曖昧ではあるが。
やっと自分のペースがとんでもなく速い事に気づいたのは、20キロ前後で、前を走っている2名の方が、今キロ何分とか話しているのを聞いたときだった。「4分30」
これはやばいぞと思っても、イケイケで、そのまま走り続け、35キロすぎに、イッパイイッパイになりながらも、大きな失速なくゴールラインを切ることができてしまった。
こんなこともあり、私はレースで前半抑えるなどということは一切していない。
だから、以降は玉砕続きの戦績である。