(2018/10/21)
前日夜、何とはなしにテレビをつけていたら、翌日の天気予報は全国津々浦々、お日様マーク。
ならば今の時期、登山しかあるまい。
実は先週もその近くの寒風山に登っているのだが…。
高速を飛ばして西条で下車、国道194号線を登り、笹ヶ峰の登山口に通じる林道を目指す。
あったあったと林道に入った直後、通行止めが発覚。
これはだいぶ以前からこんな状態になっていたよう。
だめだ、歩きでは登山口まで2時間半もかかるらしい。ここからの笹ヶ峰は断念。
さあどうしよう。寒風山トンネルを越えて高知に入っても、ぴんと来る山が思いつかない。
相方が一言「ロープウェイで石鎚行くしかないやろ」
妥当な判断に首肯するのみ。
ああ、あの階段ばかりのルートなと道を引き返す。
ロープウェイで1000メートルくらい一気に標高を稼いだ後、15分ほどの歩きで成就社に到着。
御神体が石鎚山の鳥居をくぐり、しばらく下った後、平らなところが続いたかと思うと、いよいよ上りの階段が始まる。
ここは登山というより、階段を上っているという感覚が強い。
それだけ整備されていると言えないこともないが。
汗が噴出してきたあたりで小屋に到着。冷しあめゆのショウガの香りに疲れが吹き飛ぶ。
しばらく登ると夜明かし峠。遮る物無く、石鎚が真正面に。
中腹あたりの紅葉が見事だ。
12時半も回っていたのでここで昼食。
後はさらにきつい階段とおそるおそるの巻き道を登れば一つ目の頂上、弥山までたどり着く。
2年前、ここの鎖場で死ぬ思いをしたので、鎖には目もくれずで巻き道へgo。
弥山でミカンを食べていると、鎖を登ってきた若者が、たぶん巻き道で先回りしていた相棒に「登山やりきったーって感じ、もう死ぬかと思った」と大騒ぎして、腰を抜かしていた。
屹立した一枚岩の岩盤にはどこにも足をかける場が無く、鎖にぶら下がっているトライアングルの様な枠に足を引っかけて、やっとよじ登れる場所があるのである。
鎖の登り口に多少の注意書きがしてあっても良いと思うのだが。
弥山から遠方の景色を堪能し、下山開始。
還暦過ぎの夫婦とは思えぬやんちゃなほど(田中陽希を彷彿とさせる)の猛スピードで下りるものだから、皆さん道を譲ってくださり、ますます調子に乗って、あっという間にロープウェイ乗り場に到着。
一度でいいから、ロープウェイを使わずに下(河口か西之川)から自足で登ってみたいという願望があるのだが、行くなら一人で行ってねと無視され続けている。