塩のお話です。
レース完遂にとってエネルギーと同じか、もしかしたらそれより重要なことかもしれないと思っています。
何となくそうかなくらいには思ってはいたのですが、一昨年、南紀白浜トライアスロンに参加した時、説明会で選手の健康管理を統括されていた医師が口が酸っぱくなるくらい塩分摂取の必要性を説かれていました。
「熱中症予防には塩分を摂ってください」と。
これまでその方が統括されてきたレースにおいて、熱中症で倒れた選手はひとりたりともいませんと豪語されていました。
配布された袋には驚くなかれOS-1が入っており、バイクパートでは是非これを飲用にとの御達しでした。
ランのエイドでは塩タブ数粒を手渡しでくださいますし、名物のでっかい南高梅までご用意いただきました。
5月の晴天の白浜でしたが、もちろん熱中症にもなることなく無事にゴールできました。
その時に始めて塩ピュアタブなるものがあることを知り、以降冬のマラソンであろうが、レースには必ず携帯しています。
こちらがそのブツです。
1粒450mgあたり塩化ナトリウム449.55mg とあり、すなわち塩そのものを固めただけのものなのです。
その辺の塩飴なんかのなまやさしいものではありません。
レース前に下記に書いて塩対策の準備はしていましたが、一応その通りにできたかなと思っています。
gmkun.hatenadiary.jp
早い話が、OS-1レベルの塩濃度の水分摂取をすればよいはずということなのですが。
でも、まだ一つ課題が残っているのです。
というのは時間あたり、飲む量をどう決めるのかということです。
出た汗の分を補給できればよいのですが、そんなものわかりっこありません。
ここからは私の勝手な憶測ですので、個々にてご判断願います。
血液の塩分濃度は0.9%で、汗は高くて0.3%です。
汗をかけば、血液中の水分がより減少しますから、塩分濃度は上がります。
上がれば脳の視床下部にある口渇中枢というセンサーが働き、水分を摂れと指令を出してくれて、水を飲もうという行動にでます。
口渇中枢が俊敏に機能してくれればよいのですが、反応が遅くて、時すでに遅しという状態は避けたいので、口渇が出る前に、あらかじめドリンクを飲むとします。
この時の飲むスピードの指標が判らないのです。
塩分濃度が濃いOS-1とはいえ0.3%で、血液の塩分濃度は希釈に傾きます。
希釈されると、以前の
mgmkun.hatenadiary.jp
で書いた逆のことが起こり、
血漿浸透圧が低下し、脳下垂体後葉からの抗利尿ホルモン分泌が抑制され、尿量を増加させます(させるはずです)。
簡単にまとめると、オシッコが生成されるということですね。
今回のレースでは、少しずつ少しずつ尿がたまってきた感覚があって、スタート後3時間あたりで始めてトイレに立ちました。
その時、オー、これだなと気づきました。
最低限の尿を生成するくらいのスピードでドリンクを飲めばいいんだなと。
どうでしょうか。
塩ピュアタブ、当然◎です。