じいちゃんトライアスリートの旅

還暦過ぎのトライアスリートです

2016 土佐センチュリーライド A 完走(中編)

当日は、朝5時前に自宅を出発し、高速最後のパーキングにて食事(フルーツとおはぎ3個)と体重軽量化作戦実施。

7時前には現地駐車場に到着しました。

 

エイドはありません、とのお達しでしたので、必要なエネルギーは全て自前でまかないました。

3本のボトルにはエネルギー(自作マルトデキストリンゼリー)2200キロカロリー、ポカリと水を。

固形食は小布施堂の栗ようかん3個(たぶん1個200キロカロリーくらい)、カロリーメイト4本(1本100キロカロリー)をポケットとボックスに忍ばせ、さらに脱水対策で小分けにした藻塩を準備しました。

 

こころ優しい主催者様からは実際には折り返し地点で、バナナとポカリ1本ずつ、道の駅木の香で梅干しが提供されました。

どれもありがたく、本当に助かりました。

 

私はマラソントライアスロンのレース経験がありますが、どのレースでも初めて出たレースが印象深く、特に完走できるかどうかが危ぶまれるものほど、その味わい深さは何物にも代え難いと考えています。

その観点からいくと、今回はこれまでの中でも、超弩級高価値レースといっても過言ではありませんでした。

と言うのは、制限時間内にゴールするには、休憩時間を1時間半と見積もると、平均時速25.7キロが要求されます。

これまでロングのトライアスロンの成績を見ると、不可能ではありませんが、獲得高度、暑さとエイドが異なります。

 

どうしたら完走できるかを念頭に、1年間はいずり回りました。

機材ではTTに履かしている10速のコスミックカーボンSRを11速のロードに転用しました。

Mavicがあらかじめ、スぺーサーをかましてくれていたので、11速のスプロケがすっぽり収まり、これは難なく解決しました。

 

エンジン関係では、2月に3本ローラー導入、6月にfitting、また寒天ダイエット、近所の公園の11%の坂でインターバルなどをしました。

まあ、いくら準備しても、完走できるという確信は持てませんでしたが。

 

開会式前に日陰を探して縁石に座っていると、隣に高知の文字が入ったウェアの数人のグループの方がおられたので、話しかけてみました。

レース後はフルマラソンよりきつい、昨年は暑さでBコースに変更した等々のお言葉が返ってきました…… 聞かなきゃ良かった。

 

開会式の後、午前8時から並んだ順に2分おきに10人から15人ほどがスタートしていきます。

私は自転車を置いて場所取りしているなどとは知らなかったので、ずいぶん遅いスタートとなってしまいましたが、南国の日差しはきつく、待っているだけで体力が消耗してしまうようでした。

この暑い中、ほんとに8時間自転車に乗り続けられるだろうかと、不安が頭をもたげました。

 

7、8番目くらいでやっとスタートできました。

このグループには岡山何とかと書かれたおそろいのユニフォームを着た方がたがおられて、かなりのスピードでトレインを組まれました。

私もせっかくなので、これに便乗しようとしましたが、登坂に入る7、8キロあたりで、ものの見事に脱落し、一人旅となりました。

トレイン中の心拍数はあとで見ると155前後で、完全にオーバーペースとなっていました。

 

上り一辺倒の結構な傾斜が続きましたが、郷の峰の2つのトンネルを越えると、ほぼ直線の10キロのダウンヒルが待っていました。

川沿いの道は見通しがよく、もちろん信号もありません。

チキンハートの私でも、5キロの平均速度が50キロを越えていました。

切り裂く風が心地よく、思わず大声で、叫びたくなるような気分になりました。

 

郷の峰の風景

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高知県サイクリング協会さんの去年のイベント(郷の峰ヒルクライム)の画像をお借りしました。

 

第一CPの道の駅633美の里には52分ほどで到着できました。

休む必要もなさそうに思ったので、トイレ休憩の5分だけで先を急ぎました。

 

次の大森トンネルを超えるルートが標高差550メートルのコース最大のヒルクライムです。

覚悟はしていましたので、淡々と登るよう努めました。

が、速度が落ちるので、暑さがこたえます。

途中どうしても四頭筋あたりが我慢できなくなるので、ダンシングを取り入れたりして、筋負荷の分散を図りました。

 

トンネル前での給水所で水をいただき、ホッとできた瞬間でした。

 

トンネルを越えると、下り基調で、第二CP、道の駅木の香を目指します。

履いていたデイープホイールのおかげか、ここではなぜか脚がよく廻り、前の方に着いても、我慢がきかず、飛び出してしまいました。

スピードを競う必要もないのに、トライアスリートのさがなのでしょうか、前へ前へと走ってしまいました。

このあたりでの不用意な走りが後々重くのしかかってくることも知らずに…

 

続く