1時間19分で第二CPの木の香に到着しました。
ここではポカリを販売していたので、空になったボトルに充填しました。
ポカリや水が飛ぶように売れていました。
ふと見ると、わき水を引いているような洗面台があったので、水ボトルに充填。
おかげで水は購入せずに済みました。
椅子に腰掛け、販売しているおにぎりなどを食べている方がいました。
私は用を足した後は、特にすることもないし、じっとしていても暑くなるので、10分くらいで出発しました。
最初は下り基調なので、まあまあ飛ばせました。
気が付くと6、7人のトレインが自然発生的に形成され、これはチャンスと振り落とされないよう、がんばって付いていきました。
スピード計をちらっと見ると、単独では絶対に出せない40キロなどという数値が表示されているようでした。
後で判ったのですが、このトレインは有名なブロガーの方(DA15さん)がマネージメントをかってでられていて、なんとその方のブログの画像に私の後ろ姿が写っていました。
DA15さんの許可をいただき、お借りした画像がこちらで、一番左で、半エアロヘルメットを被っています。
しかし、このコースの3分の2ほどを行ったあたりで、小さなアップダウンに付いていけなくなり、一人旅に戻りました。
が、しばらくすると、背後に人の気配がし、しっかりはよう振り返りませんが、折り返しまでぴったり付いてこられていたようでした。
私でも人のお役に立てるのかと感慨深いものがありました。
ダム湖の橋を渡ると、第三CPの折り返しに到着です。
所用時間3時間20分そこそこでした。
これは予想外に上出来でしたが、完走の確信はまだ持てませんでした。
ここの休憩所では折り返す方と、トンネルに向かって終了する方が混在しており、生半可な気持ちで声をかけると血を見るかもしれないと思い、黙して語らずで通しました。
私自身もトンネルを越えれば、解放されるという誘惑が、一瞬脳裏をかすめましたが、何しにここへ来たのかと自問自答し、なんとか振り払いました。
このように思ったのは、すでに体調不良がこのあたりから、始まっていたからかもしれません。
来た道をから元気で走り始めましたが、しばらくすると軽度の頭痛と、吐き気が始まりました。
熱中症が怖かったのですが、頭痛がひどくなることはなく、それではなかったようです。
吐き気が止まらず、水分、エネルギーの摂取ができなくなりました。
まずいなあと思うと同時に、スピードも上がらなくなり、完全にサイクリング状態に陥っていました。
折り返しのこの区間では、降りて休むことをし始め、その回数たるや5回を超え、時間も徐々に長くなってしまいました。
往路55分のこのコースの復路はなんと1時間45分もかかって、やっと第四CPの木の香までたどり着きました。
何とか体調が戻らないかと、テントの下で15分ほど休んでみました。
隣でソフトクリームを食べている方がいましたが、まだ吐き気の続いていた私にはエネルギー補給は無理で、そこに準備されていたお茶を飲んだような気がするのですが、水だったようにも思えるし、何も無かったのかもしれません。
いつまでも休憩しているわけにもいかないので、第五区間に向かってよっこらしょっと走り出しました。
ほぼ平坦なコースのおかげか、何とかエネルギーを摂れるまで回復し、それでもサイクリングペースでしたが、乗り切ることができました。
最後のCPとなる633美の里には、すでにサイクリストはまばらで、最後尾付近にいるのだということが自ずとわかりました。
自販機に近寄ると、スポドリはすでに売り切れサインが点灯しており、ああぁ、これが一年前のあのくだりだと、自ら経験できたことに、少しうれしく、また誇りに思ったりするのでした。
水を買ったつもりが、間違ってサイダーのようなものが出てきてしまい、仕方なしにこの中に藻塩を投入し、最後のコースに備えました。
走り始めると、いきなりの上りが始まり、と同時に、南中過ぎた真夏の太陽が首筋から背中を容赦なく照りつけます。
2度ほど、足を着きながら、ヨレヨレ走行で、郷の峰トンネル手前の給水所までたどり着きました。
水かけましょうかのお言葉に、一瞬躊躇したものの、やっぱりお願いしますとかけて頂いた水のありがたかったこと。
生き返りました。
後は一気に下りさえすれば、ゴールが待っています。
この時ばかりはと、今日一日の苦行の何もかも忘れ、ひたすらペダルを踏み続けたのでした。
土佐セン……
苦し楽し……
また来年……
2016年8月7日、日曜日、8時スタート
晴れ、時々曇り、最高気温33度
移動時間6時間50分、平均速度24.5キロ、経過時間8時間2分(制限時間超えてても、完走証くださいました)